施設名-  霧積温泉 きりづみ館
 住所-  群馬県安中市松井田町坂本1668
 利用日  2010年4月18日-
 料金  800円-

 外来入浴時間  10:00〜15:00-



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2012年4月に閉館しました。


上信越道の松井田妙義インターを出たら右折して、18号線に突き当たったら左折します。
5kmでトンネル前を右折して 旧18号線に入ったら3kmで「たまや」ドライブインの分岐を
右折して県道56号線を8km。
_____________(オフィシャルサイトより)



霧積温泉は 森村誠一著 角川映画「人間の証明」で有名な温泉です。

森村誠一氏に関係する宿は もっと奥にある金湯館ですが、この時期に立ち寄り入浴するには
雪道を20分歩かなくてはならないので、林道の終点にある きりづみ館に入ることにしました。

     
______(きりづみ館)__________(きりづみ館の手前にある金洞の滝)

母さん 僕のあの帽子 どうしたでせうね。
ええ 夏碓氷から霧積へ行く道で渓谷へ落とした あの麦わら帽子ですよ。

※ 西条八十の「麦藁帽子」を 次ページの最後に全文記載してあります。

     
__(玄関にある麦藁帽子の暖簾)__________(山の宿 霧積館の提灯)

受付の周りは薄暗くて 時代に取り残された山奥の旅館のような雰囲気が漂っていますが、
こういうところが秘湯好きに喜ばれるのかもしれません。

     
________(受付)______________(受付の前に並ぶ土産物)

薄暗い廊下を歩いて行くと 卓球部屋の左手前に休憩所があって、そこから男女の浴室に
分かれます。

     
_______(卓球台)___________________(休憩所)

浴室は 木造りの六角風呂と溶岩が配置された岩風呂があって、夜9時に男女が入れ替わり
ます。

※ 入り口の上に男女別を示すライトが付いていますが、明るい昼間は分かりにくかった。

     
____(六角風呂に登る階段)_________(熔岩風呂の入り口、上にライト)

この時は 2階の六角風呂が男風呂でした。

脱衣所は余計なものがないシンプルな作りで、ドライヤーは脱衣所にあって 洗面台は通路に
あります。

     
_______(脱衣棚)_____________(脱衣所にあるドライヤー)

脱衣所の壁に与謝野晶子が詠んだ詩があります。

「はつあきの霧積山の石亭六方の まど霧にふさがる 与謝野晶子作」

 (読めるかな)

温泉の成分表によると 源泉名は霧積温泉 入え湯(?)、泉質は カルシウム-硫酸塩温泉で、
温泉の表示に 加温と循環ろ過されていると書かれてました。

     
_____(温泉の成分表)_________________(温泉の表示)

浴室は 外観からは想像も出来ないモダンな造りで、六角形の浴室の中央に六角形の浴槽が
あります。

窓は 1面の壁に2つずつあって、駐車場側だけが目隠しの曇りガラスになっています。

 (六角形の浴槽、左が曇りガラスの窓)

浴槽の周りに5つのカランがありますが シャワーが付いているのは2〜3ヶ所だけです。

ソープ類がチープで、清掃も隅々まで行き届いてませんでした。

 (シャワーが付いた洗い場)

湯口から出ている温泉の量は わずかで、温泉の大半は 浴槽の中にある穴から供給されて
います。

温泉は無色透明・無味無臭で 肌触りにも温泉らしい特徴を感じませんでした。

 (浴室の奥から見た湯口と入り口)

天井は六等分した梁で支えられていますが、中央の柱が 浴槽の真上で切断されています。

六角の湯殿は明治時代の歌に出ていたものを再現したもので、霧積館にある明治時代の
古図には六角という地名が残されているそうです。

 (浴室の天井の梁)

この時の客は私だけだったので岩風呂を見せてもらいました。

脱衣所はリニューアルされてキレイです。

 (ピンクの洗面台の右に鏡とドライヤー)

こちらも 洗い場にはシャワーが付いている所と付いていない所があります。

 (洗い場)

浴槽は4〜5人が入れる半円形で、温泉は循環ろ過されているはずなのに 浴槽の溝から
オーバーフローになっています。

 (半円形の浴槽)

浴槽の隣にある木箱からも流水が出てましたが、冷鉱泉なのか水なのか分かりませんでした。

 
(流水)


(湯上り)

霧積館で唯一温泉らしさを感じたのは、本館のトイレの横にある洗面台の蛇口から出っ張なし
になっていた温泉で、こちらは源泉らしい強い硫化水素臭がしました。

 (緑のホースが源泉が出ている蛇口)

休憩所は 木のぬくもりを感じられるテーブルの部屋と囲炉裏がある板の間の部屋があります。

     
_(テーブルの奥に板の間の部屋)__________(板の間にある囲炉裏)

廊下を歩いている時に宿泊部屋の中が見えました。

 (旅館の部屋)




(金湯館)

金湯館の宿泊者は 霧積館の手前にある林道を走る車で送迎してもらえますが、外来入浴の
客は 霧積館の駐車場から鼻曲山の登山道を20分ほど歩かなくてはなりません。

     
__(駐車場にある金湯館の案内)________(金湯館に行く鼻曲山の登山道)



(めがね橋、碓氷 第三橋梁)

温泉から上がった後、近くにある めがね橋を見学しました。



明治25年4月に建設が始まり12月に完成、芸術と技術が融合した美しいレンガのアーチ橋で、
川底からの高さが31メートルあり、我が国最大のものです。

この4連の雄大なアーチ橋は「めがね橋」として親しまれ、この形を採用したのは 日本では
めがね橋が最初です。

橋梁は第2橋梁から第6橋梁までの5基が残っており、すべてが煉瓦造りで 国重要文化財に
指定されています。
____________________________(安中市のサイトより)

     
_(パンフレットでよく見る構図)__________(横から見た めがね橋)

200万個のレンガを使って造られたという巨大な構造物ですが、現在はアプト式鉄道が撤去
され、手すりが整備された遊歩道になっています。

 (めがね橋の遊歩道)



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麦藁帽子  西条八十

母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね?

ええ、夏碓氷から霧積へいくみちで、渓谷へ落とした あの麦藁帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ。

ぼくはあのとき ずいぶんくやしかった。

だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき向こふから 若い薬売りが来ましたっけね。

紺の脚絆に手甲をした。

そして拾はうとして ずいぶん骨折ってくれましたっけね。

だけど たうたうだめだった。

なにしろ深い谷で、それに 草が背丈ぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとに あの帽子どうなったでせう?

そのとき旁で咲いていた 車百合の花は、もう枯れちゃったでせうね、

そして、秋には、灰色の霧が あの丘をこめ、

あの帽子の下で 毎晩きりぎりすが啼いたかもしれませんよ。

母さん、そしてきっと いまごろは

今晩あたりは、あの谷間に、静かに霧が降りつもっているでせう。

昔、つやつや光った あの伊太利麦の帽子と

その裏に ぼくが書いた Y・Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに寂しく。
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